古代エジプト関連限定ブログです! 宗教思想関連多め
●衛星調査で17基のピラミッドが見つかったってホント!?
http://www.drhawass.com/blog/bbc-satellite-project
大変です。
ザヒ・ハワス博士ご立腹。
理由は以下のとおり。
エジプトでの発見は、(考古)庁を通し、許可を得てからでないとダメ。
なぜなら、間違った情報を流して混乱することがよくあるから。
そして、BBCのケース(ピラミッド17基発見のニュース)はまさにこれだ、と。
*
そもそも、
このテレビ番組『Egypt’s Lost Cities』にはザヒ・ハワス博士も参加しているそうですが、
その中に不正確な内容を含んでおり、
「聞いてない! ずさんだ!」
と、怒っている模様。
詳しく見ると、こういうことみたいです。
Although satellite imaging is useful for discovering new sites and monuments, interpretation of the images is not straightforward. No one can say with certainty that the features displayed under the sand are actually pyramids. Such anomalies could be houses, tombs, temples, pyramids, buried cities or even geological features. The only way we can definitely identify what is there is by excavating it - by investigating it physically. This was not made clear in the article.
衛星イメージはたしかに、新しいモニュメントや遺跡を見つけるのに便利ですが、
画像の解釈はそう簡単ではありません。
この砂の上に示された特徴が実際にピラミッドであると明言できる人なんていません。
こうした“異常”は家かもしれず、墓かもしれず、神殿、ピラミッド、埋もれた都市、はたまた地質の変化かもしれないのです。
これらが何であるかを明らかにするには、実際にそれを発掘―物理的に調査―してみる他ありません。
この部分が、記事では明らかにされていませんでした。
「ピラミッドがあった!」と安易に言いすぎだ、と怒ってるようですね。
何か分からないでしょ、と。
確かに。
こう指摘されると
墓なら、そりゃまだたくさんあるだろうなという感じですよね……。
いやいや、誤解しがちな部分です……。
***
この記事には、こんなことも書いてありましたよ。
A few months ago, satellite images of the necropolis of Saqqara South revealed the existence of three substantial anomalies. Archaeological inspection revealed that they are the remains of three pyramids previously excavated by the French Egyptologist, Gustave Jéquier (1868-1946). Among these three pyramids is one belonging to a 13th Dynasty king, Khendjer (c. 1764-1759 BC).
数ヶ月前、サッカラ南の埋葬地帯の衛星イメージが三つの重要な“異常”の存在を明らかにしました。
考古学的な検査の結果、そこに過去フランスのエジプト学者グスタフGustave Jéquier(1868-1946年)が発掘した三つのピラミッドが見つかりました。
このピラミッドのうちの1つが、13王朝のケンジェル王(前1764-1759年)のものでした。
In addition, over the last 20 years two new pyramids have been discovered by archaeological teams led by me in Giza and Saqqara. The first was found beside Khufu’s pyramid in Giza (c. 2551-2528 BC) and the second is next to Teti’s pyramid in Saqqara (c. 2323-2291 BC). The base of a new pyramid at Saqqara has also been found, of an unknown owner, which we are still excavating.加えて、最近の20年のうちに、私が率いた考古学チームがギザとサッカラで二つの新しいピラミッドを発見しています。
はじめのものは、ギザのクフ王のピラミッド側で(前2551-2528年)、
もうひとつは、サッカラのテティのピラミッドの隣です(前2323-2291)。
新しいピラミッドの基底部もまたサッカラで発見されており(建設者不明)われわれはまだ発掘中なのです。
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いろいろ発見しているということですが
なかなか記事が間に合わずすみません(汗)。
やはり、持ち主が分からない、特に時代が判明しないとなると、
ニュースにはならないので、一般人には伝わってこないですよね…。
また調べてみます…。
とりあえず義務感で記事上げてみましたっ…
-----《追記》-----
過去に、
同じような衛星調査で『未知のピラミッド発見!』と話題になったものが
実はピラミッドではなく、大型の墓だった、ということがあったそうで……。
http://www.tric.u-tokai.ac.jp/news2/jpyramid1.html
東海大学情報技術センターは、1994年から早稲田大学古代エジプト調査室と共同で「衛星による未知のピラミッド探査」に関する研究を行っている。
…
そして1996年4月、ギザの南約20㎞のダハシュール(Dahshur)北地区において、衛星画像解析によって特定した調査地点のひとつから広大な墓域が発見された。
発掘の結果,……トゥーム・チャペル(Tomb Chapel:ピラミッドの付いた神殿型貴族墓)であることがわかった。
*
まあ かなり小さいですが、
確かにピラミッドはついてます……
でもピラミッドじゃないし……。
こういうのは、新王朝時代後期にはかなりあったはずですよね。
個人的には
ピラミッドじゃなくても、
古代の遺跡であればなんでもいいという感じなんですが……
す、すみません……。
ピラミッドかそうでないかってそんなに大事なのかっ……
とにかく変な誤解はしないようにしたいです……。
●ギザ台地の地下洞窟?
http://www.responsesource.com/releases/rel_display.php?relid=49510
http://dsc.discovery.com/news/2009/08/13/caves-giza.html
二つの記事があって、
たぶん、同じ内容だと思うのですが、
訳そうかどうしようか迷っています。
今のところビミョーな気がしていて、訳す気がしないというか……。
どうやら、英国の作家アンドリュー・コリンズ氏が
英国のエジプト学者Nigel Skinner-Simpsonの協力を得て、ギザの地下部分を捜索したところ、巨大な洞窟複合体を発見し、
「これはファラオの失われたアンダーワールド(冥界)に違いない」と主張されているようです。
(8/5のことです)
ザヒ博士は「一蹴」って感じなんです。
読んでいて(ちゃんと訳したわけではありませんが)、しっかり理論だってるようには感じないのです……。画像も少なすぎて、何のことかよく分からないです、やっぱり目で見ないと、「部屋があって」と言われても。あとどこかはっきりしていないような。
ブログ『Egyptians』のティム氏は「自然洞窟を調査している」と書いていて、
『Egyptology News』ではコメントに「宇宙人の船が見つかるよ!」的なことが書かれてるような(皮肉ですよね?)。
というか、実際に冥界があった! なんて言われても……という気分です……。
記事上には、「ギザ一帯はロセタウと呼ばれていて、その意味は“(地下)通路の入り口”である。地下通路って言ったら、ドゥアト(古代エジプト語で、冥界の意味)だから、このギザ台地の下に冥界があるのは当然だ」と。
ちなみに、こうもりとか毒蜘蛛がいっっぱいいるらしいです。そりゃ冥界のようなところですね……。
部屋が四つあって、そこから、結局は自然の洞窟に続いているそうです。
地下水もあるわけだし、洞窟があってもおかしくないかなとは思いますが……どうなのでしょう。
発掘?は、1817年に行われたヘンリー・ソルトの『カタコンベ』(本か調査書?)の記述に基づいて行われているようですが、ソルト以降、この洞窟?の存在に関して言及されたものはない、と言っています。
うーん、よく分からなくてすみません。
とにかく、具体的にはどこのことなんだろう……。
話題になるでしょうか、なるほどの情報が出ないでしょうか。
話題になれば、ザヒ博士が反論してくれると思いますが……。
とにかく、地下にドゥアトが本当にあった! という考えは、
天空に神の国が本当にあった! というくらい、どうも信じられないというか。
っていうか、その場合のドゥアトって何のことなんだ、とかそういう。
とりあえずこれが何のことなのか、説明してほしいなと思いました。
●ザヒ博士が日本に来てましたよ。
http://drhawass.com/blog/quick-trip-japan
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最近わたしは日本へ三日間旅行してきました。
政府の重要人物に会うため、そして(我々の文化大臣である)ファルーク・ホスニ氏がユネスコの次期長官になる可能性について議論するためです。
日本とエジプトはとても良好な関係であるため、我々は、日本がファルーク・ホスニへの支持を表明することを望んでいます。 何年もの間、我々はカイロのオペラハウスやグランドミュージアム、サッカラでの発掘そしてギザの船の博物館などのプロジェクトで協力してきました。
また我々にとってエジプト駐在の日本大使として石川薫氏のようなすぐれた人物がいることは特別です。彼はエジプトと日本の関係をピークに持っていくことを熱望しています。
日本の大使と私のどちらもが、ファルーク・ホスニの背景と、彼が現ユネスコの事務局長である松浦晃一郎氏の後にどのように働くかということを説明するために、私が日本へ赴き外務大臣である伊藤信太郎氏に会うことが重要であると考えました。
私は、もしホスニが次の事務局長となれば、松浦氏がユネスコでやってきた仕事を引き継ぐだろうということを説明したかったのです。彼は今までやってきたよい仕事すべてを支援し、日本とエジプト間にすで存在す良い関係をより発展させるでしょう。
外務大臣は非常に知的な方で、状況を理解し、私をすべての責任者と等しい立場の人物、外務省の審議官・佐々江賢一郎氏や、国際文化協力室長・安東義雄氏、広報文化交流部部長・門司健次郎氏、中東アフリカ局局長・鈴木敏郎氏に会わせてくれました。
会合のあと、私は彼らがファルーク・ホスニを支援してくれるだろうと思えました。
私の旅行の主な目的は日本の大臣に会うことでしたが、同時にさらに多くの興味深い人々に会う特権がありました。
私は三菱東京UFJ銀行の原大氏と会いました。ニューヨークでのツタンカーメン展が終わった後、それが日本に来る予定なら、ぜひ支援したいということでした。
同時に私は朝日テレビのディレクターにも会いました。展示会が日本に来るなら、イベントのスポンサーになりたいという申し出からです。
ツタンカーメンは、日本に40年前にやってきました。そして我々は、彼(ツタンカーメン)がそこ(日本)に2011年に、日本人の心をとらえるために戻ってくることを望んでいます。
*****
政治家の名前を調べるのに一苦労でした(関係ない!!)
ユネスコの活動、エジプトの発掘とかにも関係する部分があるからでしょうか。
ザヒ博士は、こんな仕事もされてるんですね。
それより最後の一節が気になりますね!
再来年、ツタンカーメン展があるかもしれないんですね!?
すごく楽しみです……。
日本に来たのは40年前なんですか……。ということは、私は見たことがないはずですね。
ツタンカーメンのマスク、生で見てみたいというのもありますが、
カイロのエジプト博物館から、どんなものが来るんだろう……。今からすごく楽しみです!
同じものでも、何年かごとに見たら、きっと違う感動があるんだろうなあとか思いました……。だってまだまだ勉強中!!
欠けてる! 欠けてますよお日様!!
うっすら雲の向こうに見えました。
(直に見ちゃいけないんですが……)
日食いいですね!!
さて……
一昨日の夜、NHK世界遺産でエジプトやってました。
古代のピラミッドと、あとイスラム、コプトも扱っていました。
あまり……詳しいことは分からないのですが、
本当に、コプト教徒とイスラム教徒って、見た目変わらないなあと(いや当たり前といえばそうなのですが)……。
骨や墓を信仰の対象にするって、どういうことなんだろうなあ……と、なんとなく不思議に思いました……。
クフ王のピラミッドの紹介では、
ザヒ博士が元気に出てきましたよ。
墓に、自分の若いころからだんだんと、その成長の様子を像にして彫らせているのって、どういう意味があるのかな……?
こうしてみると、人を象ったものというのは、こう……すごい威圧感というか、不思議な力を持ったもののように感じちゃいますね。
暗い影の中から見えてくると、ドキッとしちゃいます。
ピラミッドは、墓だけど、ただ墓だけでない宗教的な意味を持っていて、
太陽になるための天への階段だ、と言ってました。
それから……
宗教と音楽は、離せないものなのかなあとか。
イスラムもコプトも、歌ってるみたいですもんね。
仏教のお経はどうしてこうも棒読みちっくなのだろう……。
声に出して読まなくても、楽器を鳴らしてやるのとかありますよね?
なんかの宗教だと思うんですけど……。
こういうの見てると、シストラムとかもシャンシャン鳴らしたのかなーとか思うんですよね。
古代の音楽。言葉のようには再現できないですよね……。
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『一冊でわかる 古代エジプト』イアン・ショー著
を、うっかり始めのほうだけ読んでしまいました。
言葉がちょっと難しいところがあるですが(『古代エジプトを知る事典』の始めのほうに比べればまだ分かりますが)、発掘や調査の様子、これまでのエジプト学の歩み、エジプト考古学の枠に収まらないという考えなど、とても勉強になる内容で、どんどん読み進めたくなるものでした。
また、改めて、自分で借りて読もうと思います。
ただ……、
タイトルは、どうかと思う……。
『エジプト学入門』くらいにしておけば、ぴったりだったのではないかと思うのですが……。
「一冊で分かる」「古代エジプト」なんてあるので、どれだけ分かりやすく、古代文明の魅力を伝えてくれるのかと、思っちゃうじゃないですか。
内容はけっこう専門的ですよ。いやそこまで専門的ではないのですが、とにかく、よく分からないって言われました。
そんなタイトルだから、家族がふらっと手を伸ばしちゃったんですよ!!
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日食のせいで暗くなってきました……。