古代エジプト関連限定ブログです! 宗教思想関連多め
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
第二中間期の未知の王の墓発見
http://luxortimesmagazine.blogspot.jp/2014/01/abydos-dynasty-tomb-discovered.html?spref=tw
今まで知られていなかった王の墓が見つかりました。
発見はペンシルベニア大学の調査隊によるもので、アビドスの南ソハグSohagで見つかり、
王の名は「セネブカーイ」。
***
この名がカルトゥーシュに囲まれて描かれたものはこれまで一度も発見されていませんでした。
墓は中王国時代の石を再利用して作られています。
木製の棺の内側には王の骨が見つかりましたが、状態が悪く、
古代の盗賊に荒らされたようです。
王は185cmくらいの背丈でした。
カノポス壷も見つかりましたが、葬祭家具等はおそらく古代に盗まれたのでしょう。調査隊の検査官Ayman Damarany:
「発見された墓はセベクヘテプの墓の近くに位置しています。おそらくセネブカーイ王の墓はK.Ryholtの言う『アビドス王朝』に位置づけられるでしょう」調査隊の所長、Josef Wegner博士:
「この王が統治していた時代は謎だらけで、墓が発見されるまでほとんど情報が無かった。
墓のサイズの小ささも、当時の経済状況の悪化を反映しているのだろう」
***
ちょっと適当に訳しました。
壁画が少なくて(白い面が多い)、
絵のバランスがあまりよくないですよね。
丁寧でないというか。
王様の墓とは思えないですよね…。
第二中間期なので
1年も統治できなかったのかもしれませんね…。
Abydos Dynastyって、何でしょうね……?
↑第二中間期の王朝のひとつだそうです
こちらの本を薦めていただきました・・・
Political Situation Egypt
Kim Ryholt
http://www.amazon.com/Political-Situation-Egypt-CNI-Publications/dp/8772894210
↑関連部分が博士のご厚意により一部引用公開されたようです。
(http://www.egyptologyforum.org/bbs/Abydos_Dynasty.pdf)
●早稲田隊が3千年前のビール作りの長の墓を発見!(追記1/7:赤字)
早稲田隊の正式発表です(2014.1.7)
http://www.waseda.jp/rps/information/result/press/20140107khonsuemheb.html
2013年の12月29日に、ルクソールの西岸で発見されたようです。
いやいや、びっくりです!
この壁画の美しさを見てください…!
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-25593526
こんなものがまだ眠っているのですね……!
こちらも!! 天井の模様がはっきり見えます!
http://luxortimesmagazine.blogspot.nl/2014/01/the-way-to-start-new-year-ramesside.html?m=0
こうしてみると、
残っているのは一部なのでしょうか…。瓦礫がいっぱい…。
でもその一部が驚くほど綺麗…。
これは、修復でまだ綺麗な部分(剥がれ落ちたもの)が見つかるかもなのかな……?
アハラムの記事を(補足しつつ)訳します。↓ http://english.ahram.org.eg/News/90724.aspx
*****
日本の早稲田大学の調査隊が、
「Khonso-Im-Heb(おそらくコンスエムヘブ、祭の中のコンス神の意)」の墓を発見しました。
彼はムト女神のためのビール作りの長で、ラムセス朝期のgalleries(倉庫?)(間違いだそうです、どうやら「工房」)の長でした。
この墓はTT47墓(新王国アメンヘテプ3世の時代の高官、ハレムの長ウセルハト。BC1354年頃の人物だそうです)の前庭のクリーニング作業中に偶然発見されました。
コンスエムヘブの墓は2つの広間と埋葬室を備えたT字型をしています。
そして未完の墓(Honという名のいまだ不明の人物のもの)と繋がっています。
(正式発表を見ると、先にこの未完成の墓を見つけて、それからコンスエムヘブの墓の発見に繋がったようです)早稲田隊のチーフである近藤二郎教授。
「墓の保存状態は良く、墓主とその家族が様々な古代エジプト神の前に描かれた場面など、すべてが彩色されています」『口開けの儀式』の場面も墓壁の一部にあらわされ、その天井は鮮やかな色の幾何学模様で飾られています。中核(写真を見ると、口開けの儀式の描かれた下の段? 発表によると、その「天井の」中核に、太陽神賛歌とともに描かれているようですが、写真はまだ確認できていません)には太陽の船(図を見る限り、太陽の舟ではなく、葬儀用の舟。ミイラを運ぶ船だそうです。泣き女がいるようです)が描かれています。
考古大臣モハメド・イブラヒム氏は、アハラム・オンラインの取材にこう答えています。
「発掘作業が完了すまで周辺の警備を強化します」
「観光客を迎えるために、発掘後は包括的な修復作業を行うつもりです」
*****
http://www.theatlantic.com/international/archive/2014/01/discovered-the-tomb-of-an-ancient-egyptian-beer-brewer/282801/
この↑記事の下のほうを少し訳します。
****
コンスエムヘブはビール醸造者であるばかりでなく、作られたビールを保管しておく倉庫の長でもありました。
彼の死後の休息の場は、彼の人生における役割そのままです。――黄金色に彩られ、活気に満ち、見る人を酔わせ(夢中にさせ)ます。
エジプト考古大臣モハメド・イブラヒム氏はこの墓の特徴をこう説明します。
「この素晴らしいデザインと色は、日々の生活を・・・彼らの宗教的儀礼に沿って、事細かに表しています。」
****
壁画の彩色の鮮やかさ!
こんなに残っているなんて。こんな墓が未発見だったなんて!
壁画の美しさを強調されているということは、中には何も残ってないのかもしれませんね。
古代、墓を閉じた直後から盗掘があったようなので、しょうがないかもしれませんね…。
それにしても本当に美しいです。
死者の書の挿絵のようですね。 いやあ、驚きの保存状態です!
ルクソール・タイムスのものを見ると、
『口開けの儀式』の絵がかれた壁の左側には、おそらく墓主の姿を象ったものと思いますが、像があります。彩色されていますね!
↑どうやら墓主の像と思われていた、端に映った像は、墓主の「娘」の像だったようですね。墓主とその妻も、隣に像があるようです。
また、シャフトが発見されているが今は墓そのものを閉じているようで、シャフト下の埋葬室の発掘調査はこれからとなり、まだまだ発見が続く可能性がありそうです。
ツタンカーメンの衣装展が開かれています!
古代エジプトの新王国を生きた少年王の衣装を
現代に復元する企画が、
1990年スウェーデンで立ち上げられました。
古代と同じように赤い色を茜、青い色を藍で染めることにしたところ、
藍染の技術が当時のヨーロッパになかったため
日本の藍染無形文化財技術保持者・中島安夫氏に依頼されました。
5年以上の歳月をかけ、復元された貴重な衣装13点が、
日本(埼玉県)で展示されます。
http://www.izome.jp/news/tutankhamun.html
会 期 : 2013年10月2日(水)~12月25日(水)
10:00am~4:00pm[日曜・祝日休館]
入館料 : 1,000円
会 場 : 武州中島紺屋
※図録(A4/44p/1000円)は後払いで郵送してもらえます。
電話で相談されてみてください。
展示はクリスマスまで!!
こういう、服とかって展覧会でもなかなか見ないので……。どんな服をどう着ていたのか、想像するのにとっても素敵だなと思います。
***
それから
ツタンカーメン展が来年(2014年)の3月から約一年間、
ふたたび日本を巡回するそうですよ!
http://allafrica.com/stories/201311251041.html
前回のものと同じなのか、違うとしたらどこが変わるのか、
分かり次第情報発信します……気力があれば(笑)
***
ところで拍手にコメントいただいてます、ありがとうございます。
お返事したほうがいいのかなと思ったものがあったので少しだけ。
(11月にいただいたのに気づかずすみません…コメント欄にいただければすぐ気づけるのですが><)
クフ王時代の商業パピルス発見
2013.4.11
◆【日本語記事】時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201304/2013041101087&g=int
(画像あり、カルトゥーシュに「クヌム・クゥエフ(クフ)」
◆ahram online
http://english.ahram.org.eg/NewsContent/9/40/69024/Heritage/Ancient-Egypt/Egypts-King-Khufus-harbour-in-Suez-discovered.aspx
(画像2種あり)
◆【フランス語】
http://prefixesmom.hypotheses.org/723
(場所について地図で説明があります。一目で分かる)
◆ Pierre Tallet教授の昨年の報告書(英語)
http://www.britishmuseum.org/PDF/Tallet.pdf
(自分まだ読んでませんが……【一緒に見つかった洞窟】というのがこの表紙の写真かな)
***
ahramのを訳します。
(ほぼ直訳ですみません)
*
フランス・エジプト合同発掘隊は
クフ王が統治していた時代、第4王朝の商業工を発見。
場所はスエズの180㌔南、ワジ・アル・ジャルフ(Wadi Al-Jarf )域。
紅海沖ワジ・アル・ジャルフ域のSuez-Zaafarana道の傍で、IFAO(French Institute for Archaeological Studies )によるフランス・エジプト合同発掘調査隊は、
これまで発見した中でも最古と思われる古代の港を発見した。港は第4王朝クフ王(ギザの大ピラミッドの建造者)の治世にさかのぼる。
この港は、シナイで採れた鉱物や銅などを輸出するための船が出る、重要な商業港のひとつであったと考えられている。石に碇が刻まれた器のコレクションも、港の別の波止場で発見された。
考古大臣モハメド・イブラヒムは
40ものパピルスが収集されたと発表。
クフ王の治世第27年目の、人々の日常生活についてが詳細に描かれたものも発見された。「これらはエジプトで発見されたパピルスの中でも最古のものです」
と、イブラヒム氏は断言する。これらのパピルスはさらに、
この港での月ごとの労働者数と彼等の生活の詳細など、
古代エジプト人の日常生活について多くの情報をもたらすうえでとても重要なパピルスである、とイブラヒム氏。パピルスは既に研究と文書化のためスエズ博物館に移送されている。
フランスのエジプト学者ピエール・タレット(発掘調査隊のディレクター)は
パピルスにはこの時代について非常に多くの情報が含まれていると思われるため、慎重にに研究してゆく必要があると指摘した。
パピルスはさらに、当時生きていた古代エジプト人の生活の質、彼等の権利や役割など、我々がほとんど知ることのなかったことについても伝えていると思われる、とタレットは加えた。考古局の古代エジプト部門長官であるアデル・フセイン氏によると、
調査隊は労働者の住居跡を発見することにも成功しており、
この港と地域の商業的な重要性を(エジプトのほかの都市の中でも、また、諸外国の中でも)明らかにしているという。
入り口を石のブロックで塞いだ30の穴(cave)も発見されており、
塞いだ石の内側には赤いインクでクフ王のカルトゥーシュが記されている。
また船のロープやロープを切るための石の道具、木の遺物なども同様に発見されている。
***
なんだか久々の発見です!
写真を見るとパピルスの常態が驚くほどいいです。第4王朝とは思えないほど!
この時代の資料はかなりレアだと思うので、多くのことが明らかにされればと思います!
大発見ですね!!!