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●ダハシュールのピラミッド3:黒のピラミッド
http://drhawass.com/blog/pyramids-dashur-3-black-pyramid

***

 ダハシュールにあるアメンエムハト3世のピラミッドは、その暗い色のために黒のピラミッドとして知られています。
 黒のピラミッドは、ダハシュールの屈折ピラミッド・赤のピラミッドほどは知られていません。というのは、それが崩壊寸前であるため、観光客には閉じられているからです。

 アメンエムハト3世はは第12王朝の6番目の王で、センウセレト3世の息子です。彼は46年間(1859~1813BC)統治し、その治世はエジプトでかなり平和で成功した時期として知られています。
 アメンエムハト3世は、その長い治世の中で二つのピラミッドを建てています。彼は治世のはじめに、第一のピラミッドをダハシュールに構築し始めました。彼は先祖の記念碑に近づけたいと考え、よってスネフェルの屈折ピラミッド付近、ダハシュールの南に、彼のピラミッドを建てたのです。

 黒のピラミッドは、ダハシュールにある、800年も前に立てられたスネフェルの記念碑とは、異なるピラミッド建設の時代に属します。
 中王国時代、ピラミッド建設の復活が起こりました。中王国時代のピラミッドの設計は古王国時代の対応物よりずっと複雑です。彼らは盗賊らを妨げるために、おびただしい数の通廊や階段、部屋を組織しました。当時の建築家はまた日干し煉瓦でピラミッドを建設し、白い石灰岩で化粧仕上げをすることをはじめました。
 黒のピラミッドもこのような方法で作られましたが、石灰岩は中世に遺跡から持ち出されてしまいました。外側の石灰石による分厚い化粧仕上げを失ったので、ピラミッドは崩壊し始め、こんにちでは元の栄光を失った状態で見えるのです。

 黒のピラミッドの設計は、王に加えて二人の王妃のためのいくつもの通路と部屋があり、大掛かりです。
 ピラミッドは、東の端の南側と、西側の、二つの入り口があり、内部へと続く階段を伴います。東の階段は、一連の通路、小部屋そして控えの間を通った先に、王の埋葬室へと続きます。それらは全体の南東部分の真下に広がっています。
 西の階段は、南西部分の真下に2セットの通路と部屋に分かれてあり、ひとセットずつがそれぞれの王妃のものです。
 
 ピラミッドの建設がほぼ完成するというころに、アメンエムハト3世の建築家は構造上の問題に気づき始めました。
 ピラミッドはそれ自身の重みで崩れかかっていたのです――壁や天井は押し下げられ、戸の枠が曲がってきたのです。そのため労働者たちは日干し煉瓦と杉の角材を用いて、急いでそれを強化しました。
 彼らの迅速な思考はピラミッドがすぐ崩壊してしまうのを防ぎましたが、そこを王の埋葬地とするのは止めなければなりませんでした。
 アメンエムハト3世は、新しいピラミッドの位置にハワラ地域(カイロの南、ファイユーム地方の近く)を選びました。
 
 ダハシュールの遺跡は19世紀の間、エジプト学者から多くの注目を集めました。
 1837年、ジョン・Shae・ペリングがスネフェルのピラミッドを両方、調査しました。
 1894~1895年、ジャック・ド・モーガンは中王国時代のピラミッドを調査し、古代の盗賊たちが見落とした美しい宝石の隠し場所を発見しました。
 近代的な科学的発掘は1951年、アフマッド・ファクリが屈折ピラミッドを調査したときに始められました。この遺跡での作業は、カイロにあるドイツ考古学研究所と、ニューヨークのメトロポリタン美術館によって続けられています。

 私は黒のピラミッドを一般に公開したいのですが、まだ入るのには問題があり、もっと保存と復旧の作業が必要です。
 1975年に私がそこを調査するために、Dieter・アーノルドを訪問したことを覚えています。ピラミッドに入る前に、内部で迷子にならないように、私は労働者の足をロープで結びました。ピラミッドの内部は複雑で、多くの通路と廊下のために容易に道を見失います。
 これら中王国時代のピラミッドは、盗掘者を防ぐためだけでなく、おそらくオシリスが埋葬室に住まうという信仰の表れから、これだけ複雑に設計されたのだろうと考えています。多くの部屋と通廊は別の世界への入り口を象徴し得ます。
 この魅惑的なピラミッドに入る驚きを、早く皆さんに経験してもらえるようにするというのが、私の願いです。


****


 「オシリスが埋葬室に住まう」
 「多くの部屋と通廊は別の世界への入り口を象徴」
 というのが、面白いですよね。
 なんだか、門の書とか、そういうものを想像してしまいます(新王国時代のものだけど……)。
 ピラミッドの下こそがドゥアトだ、ということなのでしょうか。

 たくさんの部屋、体験してみたい……けど、どんな対策をとるんでしょうね? 普通に入ると、私なんかきっとすぐ迷子になります(笑)。

※一単語の、でも大きな(苦笑)ミスがあり、修正しました。すみません。
 頭のBしか同じじゃないのになんという勘違い(汗)。


 
 

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心はイウヌ在住。ラー神信者。

 古代エジプトについて趣味で勉強中。
 正式にはまったく学んだことのない、完全な素人です(笑)。
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 突込みなどは、喜んでお受けします。勉強になります。

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