ジェセル王の階段ピラミッド

●階段ピラミッド保全計画
http://drhawass.com/blog/saving-step-pyramid

　ザヒ・ハワス博士のブログより。

　地下水の水位上昇のために遺跡や墳墓が危機的状況にあり、
　ザヒ博士を筆頭に多くのエジプト学者が保全に努めている、という話は
　何度も取り上げられていますよね。

　今回は、ジェセル王の階段ピラミッドの話です。

　前にも書きましたが、私はこのピラミッドが大好きで。
　とくに複合施設と、地下の、あの青いタイル！
　この前の番組で、壁画が映っていたのを見て、
　内部にそういった装飾があることを知らなかったので、驚いたのですが、
　ここにザヒ博士がはっきり書いてくれていました。

　まず、壁画はセド祭の一部、走る王を描いたと思われるものだそうです。
　複合施設にはセド祭用の庭と思われるものがあるそうなので、死後もやっぱりセド祭を繰り返して、王であり続けようとしたのでしょうか？
　青いタイルは、初期のエジプト建造物の葦製のマット（？）を模したものだ、と書いています。
　だいぶ盗まれちゃってるようですが、少しだけ残った部分がありますよね。
　あと、この前ここに書いた、星の装飾ですが、
　どうやら天井ではなく、側壁の飾りだったようなんです！
　ザヒ博士は、一方がこの星で、他方が青いタイルで装飾されていたといいます。
　その意図するところはまだ分かっていないようです。気になりますね。

　もうひとつ、
　セレク（ホルス名）が刻まれたというのですが、
　「Netjerikhet」（ネチェルケト）とあるそうで。
　トップページにある写真のものです。
http://drhawass.com/

　大きい写真が見当たらなくてごめんなさい。
　ネチェルケトですよね。
　ジェセルという名前は、後世の文献でしか知れない、と書いてあります。
　あ、本で読んだ、そういえば。

　再発掘していこうと思っているし、
　そうすれば、きっとまだまだ新しい発見があるだろう、
　けれど、まずはピラミッドを守ってやらなくちゃ、ということが書かれてありました。

　再発掘、とても楽しみだなと思います。