古代エジプト関連限定ブログです! 宗教思想関連多め
●ツタンカーメンの父と死因
これまでいろいろと議論の的になっていたことについて、
分かってきたことがあるようです。
17日付の米医学誌「ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション」によると、
ツタンカーメンについて、科学的な調査の結果以下のようなことが分かったそうです。
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http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2696217/5331084
「これまでに多くの研究者たちが、戦車からの落下、馬などの動物に蹴られた、敗血症、大腿骨骨折に伴う脂肪塞栓症、後頭部殴打による殺害、毒殺などの仮説を立ててきた」
が、
威厳のある王というこれまでの描写よりもむしろ、「若く虚弱で、骨壊死症のために歩くのに杖を必要とし、ときにフライバーグ病(第2ケーラー病)の痛みに苦しみ、右足は欠指症で、左足は内反足だった」
父親については
遺伝子指紋法によりY染色体の部分情報から、古代エジプトで宗教を改革しようとしたアクエンアテン(Akhenaten)王(紀元前1351~1334年)が、ツタンカーメンの父であると特定。母はアクエンアテン王の姉妹であるとした。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100217-00000027-jij-int
「歩くのにつえをついていた虚弱な王だった」としている。
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●ナショナルジオグラフィックの記事
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010021701
ツタンカーメンの母のミイラ(名前は不明・アクエンアテンのきょうだい)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010021702&expand
ツタンカーメンの母親は、アクエンアテンの正妃で美しい胸像で有名なネフェルティティだとの説もあった。しかし、ネフェルティティとアクエンアテンに血縁関係があったことを示す史料が無いため、今回の発見でこの説は見直しを迫られそうだ。
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パパはアクエンアテンでしたね……。
女性のような体つきを実際にしていたという証拠は発見されていない、とのことです。
ツタンカーメンとアンケセナーメンは普通に姉弟婚ということだったのですね。
また記事探してきます。
※2/18追記
フライバーグ病(第2ケーラー病)は、
足の人差し指にあたる指の、付け根の部分の骨に異常が起こる病気で、
10代の、特に女性に多いと(現代では?)されています。
うずくような痛みを伴い、歩行が困難になるとのこと。
そして、骨折は、左大腿骨でしたよね。
亡くなる数日前かそれくらいに骨折しただろうというし、
杖は、骨折するより前から(フライバーグ病のために?)使っていたかもですよね。
足の障害が多いですね……。
18王朝って、近親婚のし過ぎで滅びちゃったのかな。