古代エジプト関連限定ブログです! 宗教思想関連多め
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BY Caroline Seawright
古代エジプトの概念では、人は、
物理的なものを含めると9つ、
死後も永久に残存する(半神聖な)8つの部分からなる。
-- J. J. Poortman, Vehicles of Consciousness - the Concept of Hylic Pluralism
カト:物理的な部分。
死後に腐敗しうる身体(肉体)。 ミイラ化によってのみ保護されうる人間の概観部分。
カー:死後の肉体に残存、同時に墓にある死者の彫像に留まったもの。
また同時に独立して移動でき、供物を飲食できた。
(この形をした天からの使いのようなものと、地からの知恵という両方の概念があった??)
バー:人の顔をもつ鳥
日中は墓に留まり、死者への供物や空気を摂取し、
夜にはラー神の夜の太陽の船に同乗し旅をする。
カイビト:人の影。
死者への供物を摂取し、死後は身体を離れ旅することができる。
ただし、常にバーと共にあると考えられていた。
アク:永久的なもので、放射し、光り輝くもの。
サフ(知性)に生き続けるもので、
死が変容し、神々もしくは不滅の星と生きるため、天へと昇る、死者の意思である。
サフ:死者の審判の後(成功した場合)に、物理的な身体から出現し、
天に住まうことができる、人の清廉かつ精神的な身体。
生体の精神および精神的能力のすべてが引き継がれる。
セケム:人の生命力の実体なき象徴。
死後、アクと共に天に生きるもの。
アブ(イブ):心臓。人のうちの善悪の起源。
モラル意識、死後身体を離れる思考の中心部。
死後は神々と共に生きるか、
マアトと重さが等しくならなかった場合、アンムトに食べられ最終の死を迎える。
レン:真実の名。
生前または死後も、その個人の生命に関わる部分で、
その名前が消されると、個人が消滅したり、
このレンを知ることで、その人のもつ力を得ることができるという、魔法的な部分でもある。
エジプトでは、このレンの名づけの儀式は極秘であった。
人は一生を通して、その真実の名を誰にも知られないように、ニックネームを使用した。
※人は死後、天で太陽神と共に空を渡ると同時に、地下の幸福の地で生き、また墓で彼への供物を戴くと考えられていた。