古代エジプト関連限定ブログです! 宗教思想関連多め
●KV63、ベッドの復元と、棺の謎
http://www.kv-63.com/home.html
ときどき取り上げられます。
ツタンカーメンの墓の次に発見された、王家の谷(KV)の墓。
そろそろシーズンが終わるそうです。
まず、発見されたベッドについて。
つぼの中から発見された、面白い形のベッド。
http://www.kv-63.com/photos2009.html
長細い感じですね。
ライオンさんの頭が付いてるほうが、確か頭だったかな。
長細いというか、逆三角ですよね。
足をそろえた感じ、ミイラにぴったしといった印象です。
ミイラを乗せる台なのかなあ?
足が三組、と描いてましたが、図を見ないとどういう意味か分かりませんでした。
リネンで巻いてある木の棒。なるほど、これか!
下のほうに、他の画像もあります。
もうひとつ、興味深いのが、棺Bの銘文です。
ミイラの棺にある銘文を読むために、樹脂を取り除いて、
作業の途中の段階では、この棺の主は、「BtauあるいはButau」という名(中王国から新王国時代にかけて一般的な女性の名)と考えられていましたが、
「Henut-wadjbu」(新王国以降によく見られる)であると判明したそうです。
ヘヌウト・ワジュブ?かな。
棺には「オシリス・ヘヌウト・ワジュブ、声正しき者」と書いてあるそうです。
ところで、この銘文、
真ん中の、縦の帯には、ヘヌウト・ワジュブの名前がぜんぜん見られないそうです。
けれど、横の帯とエンドパネルには、書かれてるというんですね。
もしこの棺が、もともとこの女性のために装飾されたものなら、どうして縦の帯“だけ”抹消されたのか(下のほう、消されてるそうです。この場合、死者に対して恨みをもった人・敵対者がやった、と考えられるのでしょうか)、
またもし、「はじめは」ヘヌウト・ワジュブのために装飾されたものだった(今は違う人のもの?)としたら、どうして横の帯とエンドパネルの名前を消していないのか(この場合は、他の人(ヘヌウトワジュブ)のものだった棺を転用した、と考えられるのかな?)、という疑問が湧きます。
もっというと、
縦の帯の、蓋の中心より下の部分は、徹底的に消されているそうですが、
足台の正面に、ひとつだけヒエログリフのサインが残っているというのです。
それは、男性を表す決定詞(座る男性)のようで、
この棺の銘文ががかつて男性のために刻まれたことが分かります。
謎だらけですね……。
さて、リンク先の写真では「イマアキイ」の部分が読めますよね。
その横の写真は、アヌビス神かな??
フラミンゴの写真がなんだかほほえましいです(笑)。