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  ●アブ・ロアシュで第一王朝の船を発見

ギザの北東、アブ・ロアシュ(ラワシュ)で、
 第一王朝の王、デンの船が発掘された様子!
 長さ6メートル、幅150メートルの木造船(6×1.5メートル、としているものもあります。写真を見るとそれっぽいかも)。
 板11枚で構成された船だそうです。繋ぎ合わせるためのロープを通す穴がたくさん見られます。
 フランスの考古学チームによる発掘。
2012.7.25(水)

記事はこちら(英語です)↓
http://english.ahram.org.eg/News/48641.aspx
写真いろいろ(日本語です)↓
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2891608/9293312

 デン王の墓は、もっと南の、アビドスにあるのですが
 この船が「デン王のもの」とされる理由についての発表がまだありません。
(船の古さと、周りから発見されている遺物からの推測かも、という意見も…)
 とにかく
 発見されたあたりには、第一王朝のデン王や、アハ王の名が記された遺物がいろいろ発見されている場所だそうで…。
 王だけでなく、貴族が墓の傍に船を埋めることはあったそうなので、
 デン王に仕えた高官が、デン王から与えられた船を埋めたのかもしれないですね(詳しくは情報を待ちたいと思います!)。
 
 写真を見ると、5000年前の木造なのに、なかなかきれいな状態です!
 修復してから、National Museum of Egyptian Civilisation で展示する予定とのことです!

 生活に船が密着していたというか
 権威の象徴だったというか
 船は、第一王朝の早いうちから、墓の傍に埋められてる証拠があるようで、
 アビドスにあるデン王の墓にも、船が埋められた穴があったそうです。
 船によって冥界に行く信仰だったのか、
 あの世で生前と同じような生活をするために船が必要と考えられたのか、分からないですが…

 っていうかここでは
「王の魂を死後の世界に運ぶため」としていますね。

 気になるのは 
 AFP通信のほうで、この船を「solar boat 太陽の船」としていること。
 たぶん、最近のクフ王の第二の船の話題に関連付けて
 葬送の船→太陽の船!ってなったんじゃないかと思いますが
 太陽の船って、太陽信仰からでてくるわけで
 その太陽信仰そのものが、(はっきりとは分かっていませんが)第4王朝あたりに盛り上がるのを考えると、
 それより数百年前の船にまで、それを当てはめてよいのかなーっていう……。

 ついでに
 「太陽の船」とはどういうものか。ということについて、
 メトロポリタンミュージアム所蔵の模型があります。
 http://metmuseum.org/collections/search-the-collections/100000480

 中王国時代の模型ですが、これなら間違いなく「太陽の船」といえるそうです。
 特徴は、

 ・神の旗標
 ・船首にかけてある布(上の模型では、左が船首です)
 ・真ん中あたりにある、「シェメス」サイン↓

T18

 だそうです。
 だいぶあとですが、ラムセス六世の王墓の天井にある「昼と夜の書」の太陽船にも、船首の布が見られます。ないのもあるみたいですが…もしかして暗いうちに必要だったのかな?(夜と、早朝・夕方の船にはあるみたい?)
 あ、これシェメスの図もありますね…物によって……。下の写真では、船尾の近くに、白で描かれています。

book of the night RamsesⅥ
7e65b60b.jpg
(写真は仁田三夫氏『図説 古代エジプト2【王家の谷と神々の遺産】篇』河出書房新社p54より)


 あと
 第5王朝には太陽神殿の建造が盛んになりましたが
 その復元(想像)図があります!
 巨大な太陽先(模型)が神殿のそばにあったらしいのです。

(スライドショーです)http://www.reconstructions.org/mor/pages/frames/mor_slideshow/mor_slideshow_frame.html

 
 第5王朝(太陽神殿建造期)は
 大ピラミッドで有名な第4王朝と
 ピラミッドテキストが書かれ出す時代の間です。


 「古代エジプト」とひとくくりに言っても
 宗教観は変わってきていて、それはアマルナ期だけではありません。
 特に初期の、ピラミッドテキスト以前の信仰の形態がどうであったのかは、宗教文献がみつかっていないため不明な部分が多いのです。
 ピラミッドテキストを見ると、オシリスとホルスの神話に加え、太陽神ラーの神話が出ています。
 この時点で既に、後代によく見られるさまざまな神々の存在や役割が確認されるのですが(同じでないのもあります)、
 この太陽神について、ホルス神やセト神のように先王朝時代から存在が確認されているかと言うとそうではなく、オシリス神についても同じです。
 そういうわけで、「太陽の」船、といえるのかどうか、とても疑問に思います。
 もちろん、太陽神の乗る船に同乗して天に行く、という信仰が、かなり古い時期からあったかもしれません。
 ただ、今のところ、はっきりと証明できるところはないし、
 もし昔からあったとして、第4王朝に突然盛り上がるのはどうしてかな?と思います。

 ま、細かい話なんですけどね!
 第一王朝頃から太陽信仰(もしくはその原型)があったのかどうかは、個人的にとても気になります!
 それが分かると、大きいな、とは、思うのですが……(あまり期待はしてません・汗)


 
 

 いやー。
 太陽の船って、なんなんでしょうね?
 私は、この布がすごく気になってますが
 シェメス・サイン(太陽神の「従者」の意味だとか)も気になります!

 まだまだ、知りたいことが山のようです…。
 とりあえず、この発見された船が太陽船でなくても(可能性は低いと思うんですが)、
 第一王朝の船なら、貴重ですよね! 

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心はイウヌ在住。ラー神信者。

 古代エジプトについて趣味で勉強中。
 正式にはまったく学んだことのない、完全な素人です(笑)。
 リンク先のブログ等をチェックし、好みで記事を選んでます……。
 突込みなどは、喜んでお受けします。勉強になります。

※相互リンクはエジプト関連のみ受け付けます。
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