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●ルクソール西岸の新しい墓
http://drhawass.com/blog/video-new-tombs-discovered-dra-abu-el-naga
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われわれはルクソール西岸のドラ・アブ・アル=ナガ(貴族の墓地として知られる)で発掘を始めました。ここでは、すでにいくつか新しい墓が発見されています。
そのうちひとつが、アメンエムオペトという名の人(墓の中の封から知れた)の墓があります。その名の「アメン」という字は、墓のレリーフから削り取られています。おそらくアマルナ時代に、アメン神(当時は支持されていなかった)の名をすべて削ろうと試みた人々によってなされたのでしょう。
第三中間期のはじめごろに、その墓はレイという人物に再利用されました(内部でその名をもつシャワブティが見つかっている。※動画内では、博士はシャワブティを第19王朝終わりごろのものと説明)。シャワブティはよく墓の中に置かれるもので、それには死者の名前が刻まれており、来世で死者を支援するように意図されていました。
エジプト人の探検は、ルクソール西岸の別の地区(かなり有望である)でも行われています。ここでは二つの重要な新しい墓がすでに発見されています。
ひとつは後代の、モンチュ神の高官の墓(名前は明らかでない)です。墓の正面を飾る場面には、彼が妻と共にモンチュ神を崇拝している様子が描かれ、その隣の場面には、イシス、ネフティスそしてオシリスを含むほかの神々が描かれています。退かさなければならない瓦礫が多くあるので、チームはこの墓の内部をまだ発掘していません。
二番目の新しい墓は、アンクミンという名の男のもので、予備外観ではラムセス3世の治世あたりに位置づけられます。この墓もまた入り口に死者の場面があり、その中に、死者がオシリスの前にあるものを含みます。この墓も、後代に再利用されたかのように思われますが、正確なことはもっと発掘してみないとわかりません。
この探検はこの地域の墓を発掘、記録そして保存する重要な作業を続けるでしょう。
それが後の作業に繋がり、この新しい刺激的な地域についてより多くのことを知らせてくれるだろうと思うと、とても面白いと思います。
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モンチュ神の高官の墓、入り口の図像、ステキですね。
アンクミンの墓の入り口も、ヒエログリフがけっこう残ってるのですね。
内部はこれからとのこと、何かみつかるといいな……。
ところで「Heritage key」とは海外の有料番組でしょうか。
色々あるんですね……。